えげれす通信、再び

20年ぶりに復活しました

【旧】えげれす通信_vol32:日本シリーズ土付かず (10/01/2000)

みなさん、こんにちは。久しぶりの「えげれす通信」です。次回より、デジカメ映像なんかも取り入れつつ送っていきたいと思います。今回は、帰京報告的で、つまらんとは思いますが、読んでやってください。

 
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日本一時帰国を終え、無事ロンドンに帰着した。

 
大阪では二泊。一泊目は、院生壮行会、二泊目は、サークル壮行会と、さくっとこなして、日本シリーズは幕を閉じた。

 
思えば、この一ヶ月、無事にこなして、且つ、美味いもんを食べ、飲めたのも、お世話になった皆さんのおかげ。この場を借りて、今一度、お礼を申し上げまする。

 
第一次大阪シリーズは、予想外の、二日目焼肉が挟まり、酒の飲み過ぎではなく、肉の食べ過ぎ、というか、肉の胃に対する刺激で地に伏し、連戦への不安が湧き上がった。しかしその後何とか持ち直し、黒星をつけることなく、全勝。

 
東京シリーズは、中日に、相当な深酒により、休場が懸念されるも、なんとか持ち直し、23日の、某飲み会を以って、二週間の全日程を終了。

 
去年の「一時帰国日本シリーズ」とほぼ同日程だったにもかかわらず、効率性と摂取食料及び摂取酒量は、飛躍的に増大した。星取りも、確か去年は、二敗くらいはしていた気がする。ほぼ、思い残すことなく、飲むものは飲み、食べるものは食べることが出来た。結局、果たせなかったブツは、蕎麦(山形)、もんじゃ(東京)、味噌カツ(四日市)である。

 
出国前日に、出石蕎麦に電撃出撃をかけようとした計画は失敗に終わってしまい、蕎麦克服は未遂になってしまったものの、押さえるべきは押さえ、きちんとノルマを果たした。酒に関しては、スーツケース三本(奥播磨+綿屋+綿屋雄町)、機内持込二本(栄光富士純大吟+東北泉瑠璃色の海)の計5升を運んだ。摘みに関しては、このわたやら、練りうにやら、めふんやら、その他瓶詰めを中心に、ある程度の必要物リストを網羅し、スーツケース34Kg+手荷物約10Kg+パソコン約6Kg、という超重量級荷物を、無事運搬した。

 
大阪では、温泉にも行った。着いてすぐに某温泉に行き、出国直前にも同じ温泉に行った。日本の印象は、温泉に始まって温泉に終わった、というところ。

 
いつものことだけど、飛行機に乗る前は、ほとんど徹夜に近いので、飛行機の中は、ほぼ熟睡。KLM機はあっという間にアムステルダムに着いた。

 
今回は、過去3回も逃している、KLM名物の「カップヌードル」もゲット。こいつはいつも、深い時間にやってくる。客が寝静まっている時に、ソロリソロリとやってくる。なかなかに難易度が高いのだが、今回はようやくゲットできた。

 
関空では、結局、免税店を見る暇がなかったんだけど、スキポール空港で、葉巻を買えたのでよかった。

 
LHRには、予定通りに到着した。荷物が重すぎて、バス停降りてから家までの道のりがとってもしんどかったけど、とりあえず、到着。荷物の整理をして、23時前には、寝てしまった。

 
さて今日は、年明け第一日目の大学であった。行きたくなかったけど、最初が肝心なので、行ってきた。でもゼミはさぼったので、1勝1敗だな。久しぶりの倫敦は、大して変わってなかった。というか、クリスマスのイルミネーションが、まだそのままだった。ツリーを撤去してるおっちゃんとかは、たまにいたが。街は、もう、バーゲン一色という感じである。これから再び、「バーゲンの戦い」が始まるわけだ。今年は何を買うのだろう。

 
ところで「デジカメを買った」と友人たちに言ったら、一番多かった要望は、「大家を写せ」。おいおいそれは考えるけど(考えるのかい)、とりあえず、今回の懸案事項のひとつが、「大家に土産を買うべきか、否か」。

 
僕としては、たとえ大家がとってもいい人であったとしても、対大家関係は、ビジネスライクなものにとどめておきたい。変に情が絡むと、対処に困ることが出てくる。ましていわんや、あの大家をや(反語)。奴に、土産など、100年早いんじゃ。・・・そう思っていたんだけど、モノで釣るのは世の中の常道である。日本びいきの大家とくれば、この術策は、後々、役に立つやもしれぬ。そう思い、全く釈然としないんだけど、ヤツに土産を買うことにした。

 
何にするか?最初思ったのは、100円ショップで何かしら仕入れること。イマドキの100円ショップが如何に凄いか。これは、今回の、浦島太郎ギャップの一つだった。しかし、行く暇がなかったので却下。

 
で、関空で、適当に買うことにした。モノだと、形が残って嫌だから、お菓子にしようと思った。前住人からの日本土産(着物2枚)を、同居人の李さんの分まで、ぶん取ったほどの大家だ。面倒くさいのは困る。

 
実際、こんなヤツへの土産のための隙間も重さも、一寸も余裕はない。なるべく嵩張らなくて、なるべく軽くて、なるべく安いもんがいい。最初、八つ橋にしようかと思ったけど、隣にあった、京都風の、こんぺいとうみたいな、綺麗な色のついた砂糖菓子に目がいった。・・・これだ。

 
よく見ると、とっても京都風なんだけど、製造が、千葉県となっている。適度にバッタくさいし、適度に安かったので、これにした。そして本日の昼に、ちょうど大家と会ったので、早速土産を渡した。

 
「これ、お土産です。李さんと一緒に食べてください」
「ありがとう。ありがとう。」
「日本の、伝統的な、(京都っぽい)お菓子です」
「ありがとう。ありがとう。」
(ふ、アホや。千葉県産やっちゅうねん)

 
さっき帰ってきて、冷蔵庫を開けたら、ブツが入っていた。
(アホや。何で冷蔵庫に入れんねん)

 
とりあえず、千葉産こんぺいとうがどうなるか、目が離せない状況になってきた。

 
ではでは。