えげれす通信、再び

20年ぶりに復活しました

【新】えげれす通信2024_vol.11:倫敦を写真で振り返る編 (21/02/2024)

本日は、倫敦散策の日である。特に目的もないが、そして、若干、腹の具合が悪いが、とりあえず買い物をしようかなと思う。

 

宿の近くの夜桜

 

部屋の窓からFinsbury Parkを望む

 

このホテル、倫敦にしては珍しく、「リニューアルされたて」と思しく、内装はモダンである。狭いけど、もろもろ、快適である。場所も、閑静な公園の目の前にあり、総合的に評価は高い。ただし、でかいスーパーが近所になく、ちっこいオフライセンスさえ、皆無なのが、若干、しんどい。急に何かを買いたくなっても、徒歩10分のFinsbury Park駅か、徒歩8分のManor House駅まで、行かねばならぬ。そして行った先のスーパーは、LidlとIcelandしかない。Lidlは、安いけれど、品揃えはそんなに良くない。

 

BBCの天気予報

 

BBCテレビやラジオの「えげれす国内版」において、ニュースや天気予報、道路交通情報などは、「全国版」と「倫敦ローカル版」の二つで展開される。その他、衛星放送などには「国際版」がある。日本からだと、「国際版」であれば、見たり聞いたりする手段はある。しかしながら、「えげれす国内版」の、「全国版」「倫敦ローカル版」を、日本で視聴することは、なかなか難しい。「倫敦ローカル版」は、倫敦周辺の地名が出てくるので、「今、ここにいる感」を楽しめる。朝のTVで、それを堪能する。しかし、今年も、去年と同じ、あったかいねえ。尤も、本日は、雨が続き、風も強いらしいが。

 

St. Pancras駅構内の「curi o city」

 

ホテルの前のバス停からバスに乗る。途中のバス停で、二階から降りようとしたおねえちゃんが、滑って階段から転落するという事故がある。本日は雨で、床が滑るし、ただでさえ、バスの二階は揺れが凄まじい。「キャッ」という悲鳴とともに滑落したおねえちゃんに、乗客たちが「大丈夫?」と駆け寄る。感心したのは、バスの運ちゃんが、秒の速さで、エンジンを止め、停車したこと。しばし様子見する、とかではなく、迅速な行動をとったことであった。このあたりも、やはり、公共性というか、社会性というか、えげれす社会の成熟度合いが示されるよなあ。「公」の観点から、「個」は、何をなすべきなのか。実によく、行き渡っている。

 

バスの行き先はキンクロなので、隣の、そして、お馴染みの、St Pancras駅構内のショッピングモールを冷やかす。キンクロにも同じようなのがあるけど、こっちの方が充実しているんだよねえ。やはり国際便発着駅だからかな。去年も見た「Fortnum & Mason」を覗くと、今回の旅行で唯一出逢った「日本人旅行者」がいた。相変わらず、日本人旅行者は少ないようだ。しかし、相も変わらず、「Fortnum & Mason」は、「日本人ホイホイ」だねえ(笑)。必ず、日本人を捕獲できるよな。

 

その向かいには、「curi o city」というオサレな文具屋がある。これ、場所といい、テイストといい、恐らくは、僕の好きだった「Paperchase」の新ブランドだと思うんだよなあ。去年はこの同じ場所に、「Paperchase」があったし、その「売り尽くし閉店セール」があったし。この「curi o city」もまた、同じようなテイストだし。レシートを見たら「WHSmith」とあったので、新業態なのかな。ペンと定規を買う。

 

"Stair to Hell" at Russell Sq St①

 

"Stair to Hell" at Russell Sq St②

 

Russell Sq St

 

懐かしのRussell SQ駅へ行く。去年も来ているので、実はそんなに懐かしいわけでもないw。地獄の階段を尻目にエレベーターで地上へ。結構な雨が降っている。が、しかし、傘をさす者など、ほとんどいない。皆、「何か問題でも?」という涼しい表情で、濡れそぼる。えげれすの「雨」は、年中、「五月雨じゃ、濡れていこう」の「雨」だ。

 

嘗て住んでいた寮の近所、Brunswick Shopping Centreのアジアショップを見る。この充実度合い、あの頃にあったらなあ。アヤシイ商品を見て回る。

 

アヤシイ商品①:「リポビタン」って・・・絶対、パクリやろ!

 

アヤシイ商品②:しかし、裏を見たら、「大正製薬」だった!(怪しくない)

 

アヤシイ商品③:日本のメーカーの米(怪しくない)

 

アヤシイ商品④:タイトルからして確実にアヤシイ

 

アヤシイ商品⑤:と、思ったら、エースコックかい!(怪しくない)

 

アヤシイ商品⑥:安定の「ハタ鉱泉」のラムネ(怪しくない)

 

前々から思っていたけど、「知っている会社の、しかし、日本では見かけない商品」が展開されているのは、まあ、あり得るとしても、「全く知らない会社の、しかも、日本でも見かけない商品」が展開されているのは、不思議な現象だよな。ポケモンリポDのパウチとか、これは日本でもあるの?白飯パックも、なんでまた、入善の会社の製品が、はるばる倫敦まで来ているのよ??えげれすの輸入業者は、どうやってチョイスをしているんだ?また、入善の会社は、どんだけ「輸出特化」しているんだ?会社訪問をして、話を聞いてみたいレベルだ。しかし、「ハタ鉱泉」のラムネは、去年、確認済みなので、驚かない。「ハタ鉱泉」は、日本でも指折りの老舗であり、昨今では、輸出に活路を見出している、というニュースも知っている。

 

アヤシイ商品⑦:これはアヤシイ商品確定

 

意外と怪しくないので、つまらんなと思っていたら・・・、探していたヤツが現れた。これ、完全に、えげれす最大手のポテチメーカー、「Walkers」のパクリやないか。さすがに中国さん、貫禄の押し出しです。

 

雨風が強まり、寒くなってきた。そして、ここにきて、腹の調子が、風雲急を告げてきた。母校のSOASでは、去年確認したところ、殆どの入口に「IDチェックゲート」が導入されていて、自由に立ち入りできなくなっていた。しかし、他にトイレは?あいにく近所にパブはない。ラッセルスクエア公園内に有料トイレがなかったかなと思って探したけど、見当たらない。「ままよ!」と祈りつつ、SOAS構内に行くと、「Brunei Gallery」に入ることができた。ここは、当時も、頻繁に利用していた「マイトイレ」の一つである。ブルネイの王族が留学した時に、そのお礼として、ポケットマネーからサクッとカネを出して建築してくれたというこの建物は、ワタクシ、主として「トイレ」として、活用させていただいております。

 

マイトイレ

 

チューブでHolborn駅まで行き、キングスカレッジを過ぎて、母校のLSEへ。去年に引き続き、グッズをいくつか買う。

 

キングスカレッジ

 

通っていた「Old Building」

 

マーシャルとか

 

ロビンズとか

 

グッズ屋とか

 

マーシャルとか、ロビンズとか、経済学を修める者にとっては、ビンビンくる名前が押し出してくる。

 

Aldwychから適当にバスに乗ろうと思い、とりあえず、Piccadillyを経由して、Hammersmithの方に行くバスを捕まえようと、バス停で待つ。しかし、なかなか来ないので、変更し、「来た奴」に、適当に乗ることにする。

 

タクシー、なんか、微妙にデカくなってないか?

 

Vauxhall Bridge

 

適当に乗ったバスは、どうやら、南へ向かうらしい。倫敦では、僕は、「北」と「西」には精通しているが、「東」と「南」、とりわけ「南」は、ほとんど知らないし、行ったこともない。この際、探索してみても良かったんだけど、雨だし、外は見えないし、腹も不安だし、で、やめることにした。Vauxhallのバスターミナルで降りて、乗り換える。今度のバスはChelsea Bridgeを渡り、倫敦のハイソ地区をかすめる。

 

Chelsea Bridge

 

最近見かけなくなった、ホットドック売りのおっちゃん

 

超ハイソ地区

 

Sloane Squareで降りてブラブラする。「Peter Jones」という、「John Louis」の系列デパートがあるので入って見ると、ニューカッスルの「John Louis」で衝動買いしたのと同じ食器類が、10倍くらいの物量で展開されている。「コンランの娘」ブランドも、ニューカッスルにはなかったものまで、展開されている。ここは知らなかったなあ。めちゃめちゃ良いじゃないか。去年の土産は「食べ物中心」の方針だったが、今年は「tableware中心」にしようという方針を立てている。再び、僕を衝動買いに誘う、コーフンが、襲ってくる。

 

Peter Jones

 

来月にイースターを控え、「イースター系季節モノ」が展開されている。「イースター系季節モノ」は、日本ではなかなか手に入らない。あったとしても、これほどのレンジでの展開は望めない。ヒヨコグッズに、卵グッズなど、かなりバリエーションがあり、悩ましい。「卵置き」がめちゃめちゃ欲しくなる。そんなもん、オレの日常生活で、いつ、どのタイミングで、使うのだ?!使うタイミングなんて、あるわけない!重々わかっていても、欲しくなる。

 

通常の皿で、良いものを見つけてしまった。シリアルボウルだけど、これなら、いろいろな用途に使えそうだ。この売り場にある食器類は、どれもこれも、かなりセンスが良いんだけど、確認してみると、「Made in Italy」とかも、時折、交じっている。僕はえげれすモノが欲しいので、逐次、確認しなければならぬ。このシリアルボウルは、Made in えげれすだったので、即、買い。

 

店を出て、隣を見ると、なんと、The Conran Shopがあるじゃないですか!コンランショップは新宿にもあるんだよなあ。まだ行ってないんだけど、どうなんだろう?同じものを、日本でも買えるんかな?だったらわざわざここで買う必要もないけどなあ。

 

TCS

 

うぉぉ、めちゃめちゃ、欲しい。しかし、新宿で買えるなら、慌てなくても良い。ただ、冷静に考えると、僕のスーツケースは、重量と容積、共に、もはや限界である。やっぱりやめておくか。。。

 

河豚みたいな、滑稽な顔をした魚をモチーフにした、大変にラブリーなデキャンタがある。£375ということは、¥70000ちょいか。これは新宿にはなさそうだな。一点モノっぽいし。これは来年、買うことにしよう。同じ魚ということで、魚プリントのランチョンマット的なものを買う。ショップスタッフの、めちゃめちゃ紳士然としたかっちょ良いおじさんは、こんな布切れごときを、わざわざ包装紙で包んでくれ、The Conran Shopのロゴ入りの、高そうな紙袋に入れてくれる。これまで、えげれすショッピングは、一に食べ物、二に衣料、という「二択」だったが、「食器」ってのは新たな分野だな。

 

Piccadilly線でキンクロに戻る。

 

日本では落ち着かない問題だが、えげれすでは毅然と、「右に立て」と明記

 

キンクロ二階に「wasabi」がある。去年も世話になった「和食弁当屋」である。来る日も来る日も、スーパー総菜メシを続けているので、いい加減に嫌になってきている。嗚呼、とろろ蕎麦が喰いたい。旨い寿司が喰いたい。松屋の牛丼でも構わぬ。そんな圧が、日々、高まってきている。明日、出国するというのに、最後の最後で、「wasabi」のアヤシゲ和食に手を伸ばしてしまう。

 

去年は、「カツカレー焼きそば」なる、甚だ不可思議なブツを喰った。今年は、不安maxながらも、初の「丼モノ」をいってみるか。見た目は旨そう。しかし、えげれすの「メシもの」すべてに共通する懸念は、「絶望的にシロメシがまずいこと」なのだ。「丼もの」は、素敵なビジュアルを放っている。光芒さえ放っている。しかし、なあ。これに何度、泣かされてきたことか。

 

「アヤシゲ丼モノ」の並びに、「タイグリーンカレー」を見つけた。うむ。これならば、「和食だと思って、喰ったら、和食じゃねえ、こんなもん、和食じゃねえ」問題は、疑似的に回避できる。最初から「タイ飯」だと思えば、ショックも軽減される。よし、これだ。

 

M&Sで、摘み三点セット(サーモン、エビ、いつもの生ハム=3つで£8!)を買い、ホテルに戻り、最後の晩餐をする。

 

悪くないタイ飯

 

三点セットその1

 

三点セットその2

 

グリーンカレー、旨いじゃないの!品名は相変わらず、謎テイストだけど、旨いじゃないの!!そして、問題のシロメシも、旨いじゃないの!!!これなら、他の丼も信用できるかも。wasabiはアリだな。

 

味噌は隠し味なのか?!

 

さて、明日は早朝に出発、空路で再びの、クアラルンプールへ。