えげれす通信、再び

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【新】にっぽん徒然:南大東島通信_vol.06 (19/03/2026)

目覚めた時、顔面になんだか違和感がある。トイレに行き、鏡を見たら、即、松田優作になってしまった。
 
なんじゃこりゃあ!
 
顔面が血だらけだ。なんだなんだ?
 
昨夜の記憶を辿ってみる。
 

一昨日に引き続き、昨夜も、部屋呑みの後、出撃したのは覚えている。一昨日の、「おばちゃんの一歩手前くらいのママ」の店に入ったものの、地元客と盛り上がっていて、かなりの「放置」状態に置かれたので、少々腹を立ててそこは出たのも覚えている。その後、まだ入っていなかった一軒に突入したんだった。そこは、実に優しく感じの良いママと、こちらも感じの良いチーママがいて、坊主の40代くらいの地元客と、こちらも地元のおばあがいた。ここでは結構良い感じで盛り上がる。この店は、モルトなんかもずらっと並んでいたりして、なかなかちゃんとしている。
 
島の魚のことを聞いてみる。
 
「結局、大体は、マグロとサワラ、時々ナワキリ、って感じですかね?」
「そうですね、あとはダルマもあるかな」
「そう!そのダルマですよ、未だ食べられていないのは!お目にかかれず残念でした。明日帰るので」
 
略してダルマ。本当は「インガンダルマ」という。この奇怪な魚のことは、大阪の深夜番組「ごきブラ」で知った。この魚は、トロなんか及びもつかないほどの上質な脂をもっている。しかしこの脂は、なんでも、ニンゲンは消化吸収できないシロモノらしく、食べたらそのまま下に降りていき、尻からタラタラ流れてしまう、というものらしい。なので、食べる時は、みんな、オムツを履いて食べるらしい(笑)。「ごきブラ」は、トミーズ雅と赤井英和の番組だが、赤井は脂っこいものがめちゃくちゃ好きで有名である。彼は、「ワシはなんぼでも喰えるで」と豪語するので、それでは、ということで、番組で赤井に喰わせてみようじゃないかという展開になった。オムツを履いて実際に喰わせたところ、彼は「めっちゃ旨いやん、これ」と言いながら完食し、タラタラも無かったので、「やはり赤井英和はタダモノじゃない」というオチになったのだった。
 
そのダルマが、日本では通常、販売禁止で流通していないのだが、南大東では喰えるらしいのは知っていた。
 

数百メートルの深度に生息する深海魚であるが、夜間には浅場に浮上することが多いため、刺し網や延縄などにかかることが多い。

大型であり、成魚は全長2メートル以上になることもある。顔立ちはいかつく、ムツのように目と歯が大きいが、スズキ目の深海魚という共通点以外、ムツとは近縁ではない。口には鋭くて細かい歯が多く並んでいる。和名の由来は、体を覆うバラ(薔薇)の棘のような棘状の硬い鱗から採られており、素手で触れると裂傷を負ってしまうほどである。

深海魚にしばしば見られる形質であるが、体内の油脂成分のほとんどが人体で消化されないワックスエステル(蝋)でできている。そのため、大量に摂取すると皮脂漏症(皮膚から油が漏れる病気)を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ出したりし、下痢や腹痛を起こす。多量に摂食した場合、昏睡状態に陥る重篤な症例も報告されている。

大東諸島では同じクロタチカマス科の魚であるアブラソコムツと区別せず、インガンダルマまたはダルマという別名(地方名)で呼ばれる。前者の意味は「犬が(尻から脂が)垂れる」、あるいは「犬が(下痢で)ダレる」、後者は「(人間の尻から脂が)垂れる」といったものである。これは、バラムツを食べた後、油脂が肛門から出る時、便意は一切生じず、前触れもなくそのまま垂れ流す状態になることに由来していると考えられる。

食用としては上記のように、多量に摂取すると毒性がある。しかし、しっかりとした歯応えがあり、大トロのような濃厚な脂分があり、味はとても良いとされる。そのため地域によっては食用とされる。

日本では1970年から食品衛生法第2章第6条第2号に該当する食品として厚生労働省から販売禁止指定されており流通しない。同じクロタチカマス科のアブラソコムツも同様に規制されている。(バラムツ - Wikipedia)

 
うーむ、残念、と言うと、なんと、坊主の40代が厨房に消え、5分後、ダルマの刺身を持って来てくれた!うわぁ、こういう展開は嬉しいねえ。
 

ダルマ

 
冷凍モノだったから、味はイマイチだったけど、この流れは、旅には良いエッセンスになるよね。というわけで、おそらくそこで、しこたま呑んだんであろうことは想像に難くない。同時に、何も覚えていないのも、ごく当然の成り行きだw
 
…からの、突然松田優作、である(笑)。
 
とりあえずシャワーを浴びて、血を洗い流してみる。すると、どうやら傷は、額と鼻の下らしい。その他、あちこちに、擦り傷みたいなのがある。これ、コケて顔面から落ちたな。
 
何処で?外?宿?どうやって?
 
そして、メガネがないことに気づいた。部屋の何処にも無いのだ。
 
チェックアウトの時、「メガネ無くしちゃったんで、もし出てきたら連絡ください」と言うと、スタッフの一人が、見つけて渡してくれた。助かった!と思ったが、よくみると、結構曲がっている。惨劇の凄さを物語っているぞ(笑)。しかも、ここにあると言うことは、惨劇の現場は、宿の中なんだな。
 
額と鼻の下に絆創膏を貼って、飛行機に乗る。なかなか目立つビジュアルだけど、仕方ないよな。しかし、前回、那覇に来た時も、呑み屋でコケてメガネがグネッたし、やはり泡盛はキケンだわ(笑)。

 

機内には、中学生くらいの若者が多数、乗っている。何しに行くのかな、と思っていると、機長からのアナウンスで、「本日は『15の春』で、この春中学校を卒業し、島を離れて本島の高校へ旅立つお客様が多数、ご搭乗いただいています。どうか、夢に向かって羽ばたいてください」とある。なるほどね、島には高校がないから、必ずこのタイミングで島を離れなきゃならないんだな。
 

羽ばたけ

 
若者たちよ、大空に向かって羽ばたいてくれ。オレは、地面に向かって羽ばたいてしまったけどなw